追悼◎歌人
宮田美乃里の境界
Minori Miyata
宮田美乃里
(1970 - 2005)
1970年11月23日、静岡県生まれ。
歌人、フラメンコダンサー。
趣味は、クラシック音楽鑑賞、美術鑑賞、ピアノ、読書。
大学では心理学を専攻し、アロマテラピストの資格も持つ。
在学中および卒業後、フラメンコダンサーとしてイベント等に参加。
フラメンコダンス講師となるが、31歳のとき乳がんを告知され、フラメンコより離れる。
32歳で左乳房を全摘出するも、2005年3月28日午前6時21分、永眠。享年34歳。
著書に、第一歌集「花と悲しみ〜魂の軌跡〜」(沖積舎)、第二歌集「死と乙女」(沖積舎)、自叙伝「乳がん 私の決めた生き方〜限りある命を花のように〜」(リヨン社)、荒木経惟との共著・写真歌集「乳房、花なり」(ワイズ出版)がある。

静脈やいのち支えし青き河かなしき流れよ一条ひとすじの孤独

死にきれぬ浜辺に冬日の射しにけりこころうつろに石拾うなり

胸深し傷より涙あふれいず時雨しぐれに溶けて落ち葉ぬらさん
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