| 素顔の野村秋介●自問自答の訓 |
| 野村秋介の人間像については、フリーライターの山平重樹氏がその著書「人間ドキュメント・野村秋介」の中で、「野村秋介は、あけっぴろげでざっくばらん、涙もろく、人間くささにあふれている。この人くらい弱者の痛みを自分の痛みとして感じとれ、弱者の側に立てる人はいない。野村は、理不尽さや哀しみに涙を流し、世の不条理には激怒をあらわにし、ときには大笑いした。酒と女を愛し、歌を愛し、何より友を愛した。決してレッテルでは人と付き合わず、大臣に向ける目も、ヤクザに向ける目も、みな同じだった」と評価している。
戦闘的ナショナリストにして、ロマン豊かなる詩人であった野村秋介の深い思いは、その生前、自らの筆によりしたためられた『自問自答の訓』に如実に表れている。 『死をかかえこまない生に、どんな真剣さがあるだろう。明日死ぬとしたら、今日何をするか。 その問いから出発しない限り、いかなる世界状態も生成されない。』 寺山修司 |
自問自答の訓 常に世俗にあってその一隅を照らし 常に在野にあって権力悪と闘い 常に人々を愛し共に涙を流し 常に海を愛し空を愛して 神々を敬い 常に友情と信義を胸中にして熱く燃え 常に名利を求めず正義を追い常に月を愛し酒を愛し女を愛し 常に自由にして奔放であり 常に一剣を懐中にして 平天下を願う 野村秋介 参考文献■右翼問題研究会『右翼の潮流』立花書房、白石征・編『寺山修司名言集・身捨つるほどの祖国はありや』パルコ出版 構成■サン企画 |
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