Photo Essay
寺山修司
のいる風景
‐2‐
Shuji Terayama
Shuji Terayama
作家というものは言霊を操る特別な能力を、大なり小なり持っているのだろうが、寺山の残した言葉は、読むと身体の奥底が振動させられてしまうような気分になり、いま眼にしているのは紙に印刷された活字であるのにと不思議になる事がある。 表層の脳が反応する前に涙があふれて来たりするから、イヴェントや寺山記念館などに行き、壁に飾られたパネルなどは、いきなり読まないようにしている。私にはフイに眼にする寺山が一番”危険”なのである。
Shuji Terayama
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